「チムジルバン」は韓国語で「찜질방」という。チムジルバン(찜질방)は、日本の健康ランドにあたる温浴施設である。24時間営業のところがほとんどで、宿泊施設代わりに利用されることも多い。チムジル(
찜질)とは本来、砂の中に埋まったり、お湯につかったりすることで汗を流す温療法である。チムジルバンは大きく分けると男女別の浴場(沐浴湯、
목욕탕)スペースと、男女共用の床暖房の大広間(オンドル、
온돌)のスペースがあり、狭義には後者がチムジルバンとよばれる。
受付ではチムジルバンを利用するか尋ねられ、利用する場合は半そで短パンのガウン(
가운、チムジル服(찜질복)ともいう)を受け取る。浴場のみの利用の場合は通常、服の利用料分が割引される。男女別の浴場には数種類の浴槽があることが多く、サウナが設けられている。浴場内では別料金を支払うことで、アカスリ、マッサージが受けられる。大広間のスペースには韓国伝統サウナの汗蒸幕(
한증막)をはじめ、食堂や売店、テレビ、インターネットコーナーなどが設けられており、サウナで汗を流して休息ができる。