「韓方」は韓国語で「한방」という。ハングル表記では「漢方」「韓方」ともに(
한방)と表記する。漢方は中国の伝統医学であるが、「韓方」は漢方をもとに朝鮮半島で独自の発展を遂げたとされる。1613年に刊行された「東医宝鑑(동의보감)」は、東アジアにおける当時の医学の知識が体系的に編纂された実用性の高い医学書で、許俊(허준)が記した。2009年には医学書としては世界初となるユネスコ世界記録遺産に登録された。19世紀後期には医学者・李済馬(이제마)が人間の体質を4つに分類し、それぞれの体質にあった食事や医療法が必要だとする四象医学(사상의학)を提唱した。