「韓紙工芸」は韓国語で「한지 공예」という。韓国の伝統紙である「韓紙(
한지)」で作る伝統工芸品のこと。製紙技術は仏教とともに韓国に伝来したと考えられている。韓紙は楮が主原料である。韓紙工芸は主に朝鮮時代に盛んに行われたと言われ、その理由は李朝以前の時代のものが、ほとんど現存していないことにもある。韓紙で作られる工芸品は、扇子やランプ、小物などの日用品、アクセサリや飾りなどの装飾品、家具が作られることがある。主な制作方法は、3つある韓紙を細長くして縄状にしたものを編む紙縄工芸(지승공예)、紙を水に浸して糊を練り込み粘土のようにする紙糊工芸(지호공예)、韓紙を重ねて塗って作る剪紙工芸(전지공예)がある。