「対北拡声器放送」は韓国語で「대북 확성기 방송」という。北朝鮮(
북한、北韓)側の軍人や民衆に向けられた韓国の拡声器放送。韓国側に設置されたスピーカーから大音量で放送されるが、北朝鮮(
朝鮮民主主義人民共和国)側も同様に行う。1962年から開始され、2004年に南北の合意に基づき停止。2010年11月の哨戒艦天安沈没事件を機に再び拡声器が配備された。2015年8月に北朝鮮側が軍事境界線を越えて地雷を設置し、韓国兵士が負傷した事件を契機に再び放送が開始された。
拡声器の音声は2015年現在、約20キロ先まで音声が届く。放送内容は北朝鮮側の体制に不都合な内容のほか、北朝鮮住民に役立つ内容、とされる。