「貧民街」は韓国語で「달동네」という。月(
달)+町(
동네)の造語。月を望む小高い丘という意味で、一般的に貧民街として認識されている。1980年のドラマにより「タルトンネ(タルドンネ)」の名前が付けられたとされる。現在のようなタルトンネは日本統治時代に農村から都市へと人々が移動する過程で生じたが、
朝鮮戦争期の避難民のほか、高度経済成長期に都市への大きな人口移動の過程で形成された。再開発により消滅したところも多いが、壁画村として新たに生まれ変わるプロジェクトも行われている。都市にだけ存在する集落である。